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ダイリューション遺伝子を求めて

ダイリューション(D型)遺伝子とは?

    
    D型遺伝子とは?
    	Dilution(ダイリューション)の頭文字からDシリーズと呼ばれています。
    	「Dilution」を直訳してみると「稀釈,希釈化,薄めたもの」などが載ってます。
    	この遺伝子の特徴は、メラノサイトの樹状突起のサイズに関与し、色素を希釈
    	(薄く)するものらしく、特にユーメラニンに強く働くのかな? と思います。
    	*
    	eumelanin (ユーメラニン)球形(黒)
    	phaeomelanin(フェオメラニン)フットボール形(レッド)
    	
    	遺伝子は
    	[D] 優性
    	[d] 劣性
    	以上2種類で表されていますが、最近では
    	[dl] 劣性
    	を加え、3種類で表す人もいるようです。
    	個人的には、この考え方に1票入れます。 何故かって?
    	
    	それは、この[dl]遺伝子は、遺伝性皮膚疾患である「CDA」を司る遺伝子とされていて
    	この遺伝子をホモで持つことによって「CDA」が発症すると言われているそうです。
    	「CDA」は、ブルー系特有の皮膚疾患で、しかも全てのブルー系個体が発症するわけで
    	はないという事実から、[dl]遺伝子の存在を肯定した方がつじつまが合ってきます。
    	
    	このことから、このサイトでのDシリーズの遺伝子型は、以下の通りで説明することにします。
    		[D D][D d][D dl][d d][d dl][dl dl] 
    	この6種類(優位もこの順番)太字がブルーカラーを発色します。
    	
    	ただし、以後特に説明が無い場合は、[d d]で、固定されているものと考えてください。
    	[D]は、発色しませんし[dl]は、有っては(生み出しては)ならない遺伝子と考えます。
    	
    	余談
    	[D][d]の優劣については、間違いないと思いますが、[D]が完全優性であることはちょっと疑わし
    	いのかな? と思ったりもしています。
    	じつは、[D]に優位性のある、共優性じゃない?(つまり不完全) なんて考えたりしたりして ;-P
    	
    	* 優位性 : 対立する遺伝子の特徴の平均より、表現の仕方が、一方に近い場合のこと
    	* 共優性 : 対立する遺伝子のどちらの特徴も表現する場合のこと 例)血液型の[AB]型
    	
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    D型遺伝子が作り出す色
    	遺伝子配列に[D]が一つでも入っていれば、このシリーズの影響を受けないので、A・Eなどのシ
    	リーズで決定されたカラーがそのまま発色されるはずです。
    	劣性[d][dl]が、結合した場合にのみ、このシリーズの作り出すカラーが発色します。
    	このカラーの表現型を総称して「ブルー系」とし、表現型のそれぞれを以下のとおりとします。
    	ブラック->「ブルー」(シルバー・グレー)
    	チョコ ->「イザベラ」(ココアミルク)
    	レッド ->「フォーン」
    	
    	毛色から見た遺伝子配列の例は以下のとおりです。
    	ブルー&タン  [atat EE kk BB CC dd][atat Ee kk Bb Cc dd] etc..
    	イザベラ&タン [atat EE kk bb CC dd][at Ee kk bb Cc dd] etc..
    	フォーン    [ay ay EE kk BB CC dd][ay at Ee Bb Cc dd] etc..
    	Dシリーズは[d d]で、固定です。
    	
    	WEB上で、ブルータン・イザベラといったカラーを付けたダックスを見かけますが、Dシリーズを
    	劣性ホモで持っている個体のみがブルー系であり、それ以外はいくら毛色が変わっていてもブルー
    	系のカラー登録をするべきではないと考えます。
    	ですから、真のブルー系には、父方・母方双方に必ず[d]遺伝子をもった個体が存在する必要があ
    	り現在では、外産(米国)が祖先に居なければ、ブルー系とは考えづらいと思います。
    	
    	***
    	Dシリーズは、ユーメラニンに強く働くが、フェオメラニンにも作用するといわれています。
    	レッドがフォーンになることからも、明らかだと思うのですが・・
    	「ブラック/タン」は、「ブルー/タン」となり「ブルー/フォーン」とは言いません。 個人的
    	にはタン部分にも作用して、発色を薄めていると思うので、「ブルー/フォーン」という表現の方
    	が、スッキリすると思うのですが?
    	
    	でも、実際に「ブルー/タン」の個体を見ると(写真でしか見た事ないんですが :-P)タン部は元
    	々の色を発色している様に見えます。
    	この不思議について、誰か教えてください!
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    なぜ祖先に米外産が必要なのか?
    	そもそも、ダックスは優性[D]で、固定されており劣性[d]は、存在しなかったようです。
    	今でも、ブルー系のダックスはアメリカでしか見かけず、ヨーロッパには、ほとんど存在しないよ
    	うです。 なぜアメリカには存在するのかって?
    	
    	それは、ずばり他犬種から入ってきたものと思われます。(あくまでも予想・・多分当たってると
    	思う)ただ、AKCは、この遺伝型のカラーを認めていますので立派にダックスであることは、間
    	違いないのですが、アメリカでも見かけるブルー系のほとんどはスムースで、ロングはあまり見か
    	けないように思います。 この背景から、国内のロングのブルー系は、米外産のスムースブルー系
    	との交配によって、作り出されてきたものと思われます。 JKCでは、異毛種の交配が認められ
    	ていますので、これまた立派なダックスです。
    	
    	JKCは異毛種の交配を認める寛大さで、毛色登録についても寛大です。 :-P
    	ブルー・イザベラ など、遺伝的裏づけが無くても登録できてしまうのです! ブルー系を迎え入
    	れたいと考えている人は、その遺伝子の背景をよく考慮して購入を考えるべきでしょう。
    	片親だけが、ブルー系でもう一方にブルー因子を持った祖先が居ない場合、生まれてくる子供はブ
    	ルー系ではありません。(これは私的見解でJKCの毛色登録はそれを許していますが・・)
    	
    	まして、両親ともにブルー因子を持たない場合はブルー系になりえません! 祖先が何代にも渡り
    	国産ブルー系以外にも、係わらず「この子はブルー系だ!」などと言うのはまったくの間違いで、
    	もし本当にその子がブルー系の毛色遺伝で生まれてきたのなら、他犬種との雑交配を疑ってもかま
    	わないと思います。
    	
    	* ブルー系ロングも見かけるようになりました。
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    毛色の特徴
    	ブルー系のダックスの毛色の特徴は、基本色をシルバー(グレー)色で薄めます。 よって、基本
    	色よりも濃い色にはなりえません。 ブラックの場合は、シルバーっぽく発色し、この色をダック
    	スでは、ブルーと呼んでいます。 犬種によってはこの色[dd]をブラックと呼ぶ犬種もあるようで
    	す。
    	
    	チョコも同じく色を薄めるので、ココアにミルクを注いだような色になり、シルバーに見えること
    	も有るでしょうが、決してチョコよりも濃い色にはなりません。 濃いココア色をイザベラとする
    	方が居るようですが、間違いです。
    	目・鼻・パッド・つめ も、グレーが入ります。
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    D型固有の疾患(CDA)
    	鮮やかな色を作り出してくれる、Dシリーズですが特有の皮膚疾患もあります。
    	「"CDA" Color Dilution Alopecia」は、「Color Mutant Alopecia(CMA)」,「Blue Balding
    	 Syndrome」,「Blue Doberman Syndrome」などと呼ばれています。
    	「CDA」は、生後半年から2・3年の間に発症すると言われており、生まれてきたときのコートは
    	正常だそうです。
    	発症した場合、毛が抜け落ち皮膚が過敏性の症状になると言われています。 その度合いも全身に
    	発症するものから、部分発症しかしないものまであり様々のようです。
    	現在、有効的な治療法は無く、不治の病のようで、治療としては抗生物質の投与が上げられるよう
    	ですが、完治は難しいようです。 日焼けと寒さに弱くなると言われていますので、その対策を考
    	えなければいけません。
    	この皮膚疾患は、ドーベルマン・ピンシャーに多く「ドーベルマン・シンドローム」とも呼ばれて
    	おり、もともとダックスには、無かった疾患のようです。 この事からも、[d]型遺伝子はダック
    	スには無かった遺伝子だった事が想像できます。
    	
    	万一、この疾患が発症した場合は速やかにその繁殖ラインを封鎖しなければなりません。 その個
    	体が発症していなくても、同胞・兄弟が、発症した場合キャリアである可能性が非常に高く、両親
    	犬ともども繁殖ラインは、封鎖するべきです。
    	
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    他の劣性ホモとの結合は避ける
    	極論ですが・・できれば色素を薄める作用のある他の劣性遺伝子のホモとは結合を避けたほうが無
    	難だと考えます。 D型遺伝子は、ダックスに於いてアメリカでもまだ未知なことが多いらしく、
    	健康面を考えると、特に[e e][cch cch]との結合は避けたいところです。
    	「美しい毛色のダックス」の前に、「健康なダックス」であるべきです!
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