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毛色による掛け合わせ

	よくネット上で、「クリームとクリームの掛け合わせは良くない」とか、「チ
	ョコタンとクリームの掛け合わせは良くない」などと言う意見を目にしますが
	果たしてそのような意見は正解なのでしょうか?

	ズバリ言って、それら全ての意見は正しくありません!

	それらの大半は"ある毛色"X"ある毛色"で、論じられており、正しくは遺伝子
	の配列で論じられるべきです!
	私の計算では、ブラック/タン という毛色に含まれる遺伝子配列パターン数
	は32種類あります。 それら全てが同じ扱いで論じられているのです。

	例えば・・下記のような2頭が居たとします。
	例(1	解説
	1. チョコ/タン (at at,E E,k k,b b,C C,D D,m m)
	2.ブラック/タン(at at,E e,k k,B b,C cch,D d,m m)

	果たしてこの2頭は、どちらが交配に向いている固体なのでしょう?
	
	(私は素人ですから繁殖など考えていませんが、どうしてもどちらかを選ばなけ
	ればならないのなら、迷わずチョコ/タンを選びます。)	
	
	一般にブラック/タンは、なんでもOKの用に語られる事がしばしば有ります
	が、必ずしもそうでは有りません!

	「毛色による危険な掛け合わせ」というのは、色素を萎縮する劣勢因子のホモ
	結合率が高くなることにより、色素の退化(アルビノ化)を招くからです。
	クリーム又はチョコ同士の何代にも渡る交配は避けた方がよいといわれますが
	その原因は、それらの交配を繰り返すことにより、それ以外の劣勢因子のホモ
	結合率も高くなっていくからです。 つまり、インブリード(近親交配)と同じ
	原理で危険な結合率が高まっていくのです。
	(もちろん優勢因子の結合率が高まっていくことも考えられますが・・・
	 諸刃の刃で、よい方ばかりを期待できません!)

	それ以外の理由もあるようですが、残念ながら科学的根拠に基づく記述にはお
	目に掛かっていません。

	ですから、上記ブラック/タンのように、劣勢因子を隠し持った個体には充分
	気をつけなければいけません。

	この様に、毛色だけで掛け合わせについての合否判定をするのではなく、遺伝
	子配列で、その掛け合わせの可否を判定していくべきです。
	遺伝子配列で判定をしようとすると、その個体だけではなく何代もさかのぼっ
	た祖先犬のデーターが必要になり、台メス種オスの毛色だけで判定できるもの
	ではありません。(語られるべきではありません)

	では、なぜブリーダーの多くはどの毛色と掛け合わせても安全なのは「BLK/TN」
	だと言うのでしょうか?
	それは、隠し持った劣勢因子を見分けることが比較的簡単な色だからでしょう
	が・・・
	真のシリアスブリーダーは単に「BLK/TN」が安全とは言っていません!
	4代祖又は5代祖以上続く「BLK/TN」は安全だと言っています。
	つまり、劣勢因子を排除しきった「BLK/TN」は安全なのです。

	最近カラーブリードに関心を持つオーナーが増え、とてもよい事だと感じるの
	と同時に、毛色だけで掛け合わせの判断をするオーナーが増えていることに危
	機感も感じます。
	
	よく見かける
		毛色 X 毛色 = ○
		毛色 X 毛色 = ×
	
	などの対照表は、表面上の目安に過ぎず、繁殖を決意するほどの情報としては
	ほとんど意味を持ちません。

	陳腐な知識で交配を考える前に、もっと重要なことがいくつもあります。

	毛色による掛け合わせの選別は、繁殖における条件のごく一部にしか過ぎず、
	その前に考慮すべき点は多く存在します。
	生まれてくる子犬の健康を考えるのであれば、毛色より先に「遺伝性疾患」や
	「両親犬の病歴・年齢」「生活環境」など、多くの留意する点があることを、
	認識しなくてはいけません。
	
	また、「ダックスフンド」という純血種を生み出したいのなら、上記以外にも
	犬種標準(スタンダード)を熟知し、形質・性格に至までを考慮しなければ、純
	血種の証である、血統書の申請などするべきではないでしょう。
	
	
	ダップル・・・
	ダップルは、もっとも注意しなければいけない、毛色だと思います。
	じつは、私自身ダップルの子犬を生み出すことも欲しがることも反対です。
	一説では、たとえシングルダップルであっても4割近い固体が何らかの視聴覚
	異常を持っており、ダブルダップルに於いてはさらに高い割合で異常を保有す
	るとのことです。
	ただ、ダップルの人気が高いことも事実で、あのダップル班は非常に美しいパ
	ターンを作り出してくれます。
	
	掛け合わせで注意するべき点は、「ダップル同志の交配は行ってはならない」
	これは、ダブルダップルメイティングで良識有るブリーダーなら絶対に行わな
	い掛け合わせであることは常識です。
	
	もう一つ生み出してはいけないダップルとして、レッド/ダップルが有ります。
	RED/DPLは、その固体がダップルなのか?そうでないのか?の判断にミスが生じ
	ることが多く、後生でダブルダップルメイティングに繋がったり、クリーム +
	ダップルに繋がる恐れが多いためです。(ダップルがキャリーするといわれる由
	縁もこれが原因のような気がします)
	[RED + DPL] が、[BLK/TN + DPL]に比べ、健康面で異常を来す確率が高いわけで
	はないと思いますが・・ しかし、レッドにダップル班が出現しても、視覚効果
	は、殆ど無いといって良いでしょう。 つまり喫煙と同じで、体には「百害有っ
	て一理無し」です。
	
	結果「RED/DPL」を生み出す交配は、常識に欠ける繁殖と言っても過言ではないで
	しょう。
	
	ただ、まれに・・・BLK/TN+DPL X BLK/TN の様にタンポイントの有るもの同志を
	掛け合わせたにも関わらず、RED+DPL が生まれることがあります。
	これは、[at at]+[e e] が、なせる技で、いわゆる e-RED+DPL です。 
	この固体も繁殖に適してるとはいえませんので、ラインから外すべきだと考え
	ます。
	
	
	
例(1 の解説   戻る 1. チョコ/タン (at at,E E,k k,b b,C C,D D,m m) 2.ブラック/タン(at at,E e,k k,B b,C cch,D d,m m) [1]の CHLT/TN の場合、劣性因子(危険な)は、[b]しか持っていません。ですか ら交配相手の毛色(遺伝子配列)がどの様なものでも、Bシリーズ以外の劣性因子 をホモで持つことはありません。 しかし・・ [2]の BLK/TN の場合は、相手次第で全ての劣性因子をホモ結合する可能性が有 ります。 [2]の遺伝子配列を持った固体が2頭いた場合、ブラック/タン同志だから、安 全だと思い交配させたところ、とんでもない子犬が誕生する可能性があります。 最悪 "at at,e e,k k,b b,cch cch,d d,m m" の子犬が生まれてくるのです。 この子犬は、毛色は差し毛が1本も無い白で、鼻・パッドなどは少しグレ ー掛かったレバー色、眼も少しブルー掛かっているかも知れません。 また健康面では、肌は弱く、視聴覚神経に異常を持っているかもしれません。




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